文化審議会が鞆の浦を『重要伝統的建造物群保存地区』に選定！/広島県福山市鞆町

万葉の時代より潮待ちの港として栄えた瀬戸内海の港町！

１０月２０日、文化庁は鞆の浦を江戸時代の町人地のうち、廻船業の中核を成し、近代以降の地割の変化が少なく、江戸時代の町家主屋が寺社、石垣等の石造物、港湾施設などと共によく残る面積約８．６ヘクタールの範囲を重要伝統的建造物群保存地区として選定。

重要伝統的建造物群保存地区選定基準は伝統的建造物群保存地区を形成している区域のうち次の各号の一に該当するものとなります。

（一）伝統的建造物群が全体として意匠的に優秀なもの

（二）伝統的建造物群及び地割 ち わ り がよく旧態を保持しているもの

（三）伝統的建造物群及びその周囲の環境が地域的特色を顕著に示しているもの

広島県内では昭和５７年竹原市竹原地区、平成６年に呉市豊町御手洗に次いで重要伝統的建造物群保存地区として選定された鞆の浦。どのエリアが選定されているのでしょうか？

■福山市鞆町の伝統的建造物群保存地区はこちら

福山市鞆町鞆字西町の全域並びに鞆字石井町、字関町、字江之浦、字道越町、字古城跡、後地字古城跡及び字草谷の一部の約8.6ヘクタールとなります。

現在、日本文化庁では４３道府県９７市町村１１７地区で重要伝統的建造物群保存地区が選定されています。

文化庁から『瀬戸内の港町としての歴史的風致を良く伝え，我が国にとって価値が高い』と重要伝統的建造物群保存地区に選定された鞆の浦はこれからますます注目されることが予想されます。

■鞆の浦、重要伝統的建造物群保存地区の写真

今回の選定は喜ばしいことですが文字だけではよく伝わらないので過去に撮影していた鞆の浦の建造物写真等を紹介します。

まずは鞆の浦の代表的な場所といえば言わずと知れた常夜燈前から

〇常夜燈前

〇重要文化財太田家住宅前の石畳道

〇路地の細道

〇鞆港前の蔵。※現在は茶屋蔵になっています。

〇しまなみ信用金庫の通り

〇離合しにくい道路

〇福禅寺 対潮楼

紹介させていただいた上記以外にも鞆の浦には伝統的建造物がたくさんあります。

ぜひ鞆の浦の重要伝統的建造物群保存地区を散策されてみてください！

それにしても市長交代から約１年、福山市の活動等をよく耳にするような気がします。

福山市の枝広直幹市長は鞆の浦の重要伝統的建造物群保存地区選定についてコメントを発表。

「選定され、大変うれしく思います。全国から鞆に関心をもってもらい、交流人口が増えることを期待しています。ＰＲについても早急に検討して、全国に発信していきたいです」と話していました。

次は福山・鞆の浦のPRに日本遺産認定を目指して全国に認知してもらいたいですね。

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